頭皮マッサージの目的は、固くつっぱってしまっている頭皮を柔らかくし、毛根に通っている毛細血管の血流を良くすることです。
髪の毛も血液から補給される栄養を基にして成長しますので、頭皮の固さや血行というのは育毛にとって非常に重要な要素です。
基本的には「揉む」と「押す」を組み合わせて行い、
押す方は育毛を促進するつぼを中心に行います。
揉み方としては、
親指以外の4本と親指で頭皮を頭蓋骨から引きはがすイメージです。
実際には頭皮はそれほど持ち上がりませんので
それだとやりすぎのケースが多いですが、イメージはそんな感じです。
それを後頭部から頭頂部へ、前頭部から頭頂部へ、
耳のあたりの側頭部から頭頂部へと行っていきます。
特に耳の周りには、育毛のつぼが集中していますし、
首からの血管も通っているので入念に行います。
時間にして3分~5分くらいを目安に行ってください。
基本的にはいつということはなく、
やりすぎにさえならなければ問題はないので、
ちょっと休憩した時間などにやってみるのがいいでしょう。
ただお勧めの時間帯はあって、それは入浴後に育毛剤を塗った後です。
入浴後には頭皮が柔らかく、
そして血行も良くなっているためマッサージもしやすいですし、
育毛剤をより浸透させるという意味でもお勧めです。
ありがちなのが力を入れすぎてたり、爪を立ててマッサージしてしまうものです。これでは頭皮を痛めて炎症になってしまいます。
また、マッサージをやりすぎて頭皮の温度が症状したり水分や皮脂が失われますと、それを補おうと皮脂が過剰に分泌されてしまう可能性がありますので、ご注意ください。
過剰なマッサージによる代表的な症状は、以下のとおりです。
過剰な頭皮マッサージがもたらす直接的なデメリットは、
その力の強さによってもたらされます。
マッサージによって頭皮の温度が上がるだけでなく、
摩擦によって毛髪や皮膚がダメージを受け、
剥がれおちてしまうこともあるでしょう。
また場合によっては、爪を立ててマッサージしてしまい、
血が出たり切り傷を作ってしまう可能性があります。
ヒトにはなくなったものを補ったり、
刺激から守るために防衛反応を働かせたりする機能がありますよね。
過剰なマッサージはこの防衛反応によって、
育毛どころか脱毛を引き起こす可能性があります。
第一に皮脂の分泌が増える可能性があります。
頭皮が損傷したり摩擦によって皮膚がポロポロと剥がれてしまうと、
それを修復するために皮脂や汗が過剰に分泌される可能性があります。
この皮脂によって、毛穴をふさいでしまったり、
新しくて柔らかい毛の成長を妨げてしまったりします。
第二に頭皮が固くなってしまう可能性があります。
頭皮がすり減った結果として、
皮脂の分泌の増加だけでなく皮膚自体を厚くしようという働きが生じます。
皮が厚くなることによって頭皮の硬化を招き、
新毛の発育を妨げてしまういます。
特に男性型脱毛症(AGA)の場合、
生え際の髪の毛が細くなったり柔らかくなることから始まりので、
更に追い打ちをかけるような刺激は避けるようにしましょう。
もう一度申し上げますが、
問題なのは「過剰なマッサージ」であり「適度なマッサージ」ではありません。
適度なマッサージは育毛効果があり、
ぜひとも入浴中などに導入していただきたいです。
マッサージというのはお金もかかりませんから、
脱毛症予防としても非常に有効な手段になります。
継続すればするほど効果がありますので、
ぜひ正しいやり方で実践してみてください。